夫婦は依存と所有の気持ちが不満を生む

夫婦は依存と所有の気持ちが不満を生む

自立している夫婦は仲が良い。 夫婦の関係に依存と所有の気持ちがあると「不満」が生まれます。

夫婦のカタチは100組100色ですので、それぞれの夫婦のカタチがあると思いますが、夫婦の間に、「所有するきもちや」「依存」の気持ちがあると、不満が生まれます。夫婦の間にも自立が必要で、その自立が心地よい夫婦の間隔を創ってくれます。

依存とは、他人や組織、モノに愛情や支持、保護、援助を求め、それがなくては生きていけない状態であり、行為や思考のコントロール障害といわれています。

所有とは自分の物として持つこと。

夫や妻は所有物ではありませんよね。自分の子供もそうです。無償の愛はあっても所有や依存の気持ちは持たないように心がけたいですよね。

上から目線や、当たり前という気持ちは、「所有」や「依存」の気持ちから生まれるものです。

夫婦の間には、必要ないものです。夫婦は平等ですから。

「所有」の概念がない民族

マレーシアで、これまで存在が知られていなかった先住民言語が見つかったらしい。【AFP】記事を読むと、「ジェデク（Jedek）」と呼ばれる言語で、その特徴は、男女が平等に扱われ、暴力もない生活様式で、子どもらは競争しないことを良しとしている生活を反映していると言うことらしい。

スウェーデン・ルンド大学（Lund University）の言語学者チームの声明では、ジェデク語には「職業」や「裁判所」に当たる言葉がなく、「借りる」「盗む」「買う」「売る」などの所有を表す動詞もないという。

反対に「交換」や「共有」を表す語彙は豊富だという。今の時代を考えると、この記事を読んで何か心に刺さるものがあった。「所有」が無く、「共有」語彙が豊富なことはなんて素晴らしい世界なのだろうか。

自分の子供を「彼は」と呼ぶ親と「うちの子は」と呼ぶ親

同僚のアメリカ人のスタッフに赤ちゃんが生まれたので、お祝いに家に伺った時のこと。

外国人の生まれてすぐの赤ちゃんを見るのは始めてだったが、まるで映画のシーンのような一瞬に私は敏感に反応した。

私が赤ちゃんのことを聞いた時のこと。

私の質問にその母親が答える。「彼はね……..」私は、新鮮な感じがした。

なぜならば、日本人の親は、自分の子供のことを聞かれた時に「彼」とか「彼女」という親は私が知る限りですが少ないと思う。

多いのは、「うちの子は…….」これは、「所有」感をすごく感じる。「彼は……..」には、ひとりの人としての人格を尊重しているように感じました。

生まれたての赤ちゃんであっても。

よく見る母親の光景

そのお祝いを買いに行ったときも似たようなことを感じた。百貨店の子供服売り場でのこと。百貨店の子供服売り場は、ブランド品ばかり。お母さんが、６歳ぐらいの男の子を連れて買い物中だった。

その子供は、買い物に空きて、ぐずっているのは誰が見ても分かる状況だった。

子供が限界に達し母親の手を引っ張って、「お母さんもう疲れたらから帰ろうよ」と言ったときだった。その母親は、明らかに苛立っているのもわかった厳しい口調で「あなたの服を選んでいるのだから静かにしなさい」っと。

勿論、子供の為に似合う服を選んでいるのだろう。しかし、子供が飽きるぐらいの時間を掛けてブランド服がその子供に必要なのか？その子は間違い無しにブランド価値も知らないし、どうでもいいように思っていると思う。

その服を子供に着せて喜びたいのは、子供でなく自分だけでは？これでは完全に親のマスターベーションだ。と感じた瞬間だった。

自分たちの子供にも人格があります。ひとりひとり人格があり、自分の子供であっても個人として尊重することが大切で、子供が小さいときから親が意識することが必要なのでしょう。

夫婦も同じで、「所有」や「依存」の気持ちが大きいと愚痴や不満が増える。夫婦においても「自立」意識があると、「感謝」や「尊敬」が芽生える。夫婦円満のひとつのキーに間違いなく「自立」が含まれると思います。

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